「ダイアログ・イン・ザ・ダークは
真っ暗闇のソーシャルエンターティメント」
このようなタイトルの体験型施設に行ってまいりました。
1時間半、真の暗闇の中を白杖を使いながら視覚障害者にアテンドして貰うんです。
それを数名のグループで体験します
真の暗闇の深さにおののき、そして怯えながらも小またで前進。
地面のでこぼこを足や白杖で探りながら水辺を探し、そして触れた水の感覚は何か優しいものを手に纏うような。
面前に居た方の髪に触れたときの感触は経験したことのない柔らかな、優美な感触。
見えない仲間のコミニュケーションは、善意が全て!
そうして、暗闇の中で食を味わい、その香りの鮮烈さは
香りを感じる脳の部位である、海馬を感じるくらいの鮮烈さでした。
3年ほど前に、「わが道はチベットに通ず」サブリエ・テンバーケン著
を読み、その映画を見たのが強い動機でこの体験施設に行ってまいりました。
また別の目的もあるのですが、それはまたの機会にお話したいと思います。
映画の内容は、盲目のドイツ人教師がチベットの盲学校生徒をヒマラヤに誘うのです。
映画の中での子供たちの楽しむ姿が印象的でした。
「見えないって、別の何かで楽しんでる!
見えてる事が一番じゃないんだ、、」そう思えたんです。
今回の施設で体験が終了したあとにアテンドしてくれた方と少しだけお話が出来たのですが、
その青年のご趣味は、美術館めぐりなんです。
幾人かと行かれて、同行の皆さんからめいめいの説明を受けるのだそうであります。
すると、説明は各人の感じ方で当然、違うものとなり、楽しいのだと。
私は、生涯この体験を楽しい記憶として忘れることは無いと確信しております
1時間半、5000円