2013年1月25日金曜日

悲しみの赤

石巻市、門脇地区

  潰れてひしゃげた消防車の数々だった。
それは、地域住民の生命を救う為に殉職された方々。
その殉職者の魂の旅立ちの箱船になったのかもしれない。
降り続く雪は赤い元消防車のその鮮やかな赤を際立たせ、寒さは見る者の悲しみを確実に増量していたと思える。         その光景の場所からすぐに目をそらす事はおおよそ誰も出来ないであろう。
いわば、その赤に心を鷲掴みにされたのである。
悲しい赤は、私の心を捉えて離さず、二度ここを訪れた。
赤は強い色である。その強さ故に悲惨な想いを二年目の今にさえ、力強く伝える力を持っている。  




0 件のコメント:

コメントを投稿